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超常学園 第2話

はい。というわけで第2話~。
前回の、挿絵が欲しいという閲覧者様の要望にお答えしまして、何より自身の精進のため
渾身の(?)挿絵が入っております

それでは、はじまります。物語はアオイとメリッサが激突した翌日のこと…


超常学園―――

そこは一見、普通の私立学校。

広大な敷地があり、寮もある。そして生徒が伸び伸びと過ごせるよう、校風は自由。


しかし
この学園には裏の顔がある。
ここに通う生徒、実にその50%は―――特殊な能力を持つ者
それこそ超能力者から、魔術士、巫女、果ては人外の者まで…


これは、そんなとんでもない学園でも
特に数奇な運命を辿った者達の物語である―――


超常学園
エピソードナンバー② 『退魔士 メリッサ』


正午。
超常学園ではただいま昼休みとなっている
弁当を持参するものは、それを友人と共に食し
購買や食堂に通う者は、店や券売機に並ぶような時間。



しかして、今回もすべからく例外が―――存在してしまうのだ。



「ゲホッゲホッ…うー、アオイのやつぅ~…ゲホッ…」

学生寮、573号室。
その部屋のベッドにて唸っている新米退魔士が、1人
そう、メリッサ・アルテミスである。

ベッドの中で咳き込む彼女の容姿は現在、凄惨な事になっている
流れるようにサラサラだったブロンドヘアーは、ボサボサのヨレヨレ
その碧眼も、美しいサファイアから、くすんだガラス玉へ
瑞々しかった唇は、カサカサに乾いていて
総合すると、どう見ても健全な状態とは言えなかった。

原因はもちろん、昨夜に起こった吸血鬼アオイとの邂逅、そして戦闘だ。
詳しくは割愛するが、結果は見るも無惨な敗北
それどころか、不本意にも相手に謝る事になるという始末。

その時に血を吸われた事、そして負けたショック
なにより、夜の森で裸にされてしまったのがいけなかったのだろう

本日、彼女は見事に風邪を引いていたのだ

「ゲホッ……とにかく、今日は回復につとめないと……」
学校には既に、携帯電話で欠席の事を伝えてある
ならば、早く眠ってしまうべきなのだろうが
問題が2つあった。
一つは、咳がなかなか止まらないこと
そしてもう一つは……

―――グゥ~…キュルルルルル~…

「ゴホッ…おなか…すいたな…」
朝から何も食べていない。
それに加えて、昨日の夜にたっぷり血を吸われてしまった故に
鉄分、ビタミン、カルシウムetcのあらゆる栄養が足りていない
だが、何か料理を作ろうにも体が重くてベッドから一歩も動けないのだ

「ぅう…誰か…私に力を…いや、私にゴハンを…」
このまま息絶えてしまうんじゃなかろうかってくらい飢えている
ああ、天国のダディとマミィ。不出来な娘がもう直ぐ逝きます。
だから、どうか暖かい目…むしろ暖かいご飯で迎えてやって下さい……。
そんな逝っちゃった考えが頭によぎった時だった

―――ピンポーン

と、部屋の呼び鈴が鳴ったのは
「はっ…はいっ!!どうぞ!!」
誰かが見舞いに来てくれた。
藁をも掴む思いで彼女はドアの方を凝視する

―――これでゴハンが…少なくとも何か見舞いの品が食べられる…

だがその考えはドアが開いた瞬間
木っ端微塵に粉砕!玉砕!大喝采――!する事となった

「お邪魔しま~すぅ♪」
「って、なんであんたが来てんのよアオイ――――――ッ!!」
訪れて来た意外過ぎる人物に、メリッサの突っ込みがほとばしる
本当に風邪か?と思わんばかりの大声だ
「あれ?メリッサちゃん元気だね?」
「元気じゃないわよ!だいたいあんたのせいで…グ、ゲホッゲホッ!」
「ほら~、寝てなきゃ駄目だよ?」
「うるさいうるsゲホッ!何しにきたのゲホゲホッ!」
「看病に決まってるじゃない?」
「ハァ!?」
イッタイナニヲイッテルンダコイツハ?
看病?あたしを?アオイが?
むしろ退魔士のあたしが吸血鬼に看病されるとな!?
ブラックユーモアじゃあるまいし!
「ふざけ…」

―――グギュルルルルルルゥゥ……

「うっ!!」
メリッサにとって最悪の、アオイにとって最近のタイミングで
お腹の虫が大きな音を立てた
「ほらぁ、ご飯くらいあたしが作ってあげるからさ♪」
「くぅ…………ふ、ふん!そこまで言うなら作らせてあげるわよ!
でも!もし万が一にでも不味かったら覚悟しなさいよ!」
「よーし、やってやろうじゃない!」


と言うわけで―――


「ふーんふーんふーん♪」
備え付けのキッチンを借りて料理を始めたアオイ
呑気に鼻唄を歌いながら、鍋でクツクツと何かを煮ている。
その様子をベッドの中からジト目で見るメリッサ
「ゲホッ………それにしても、あんたよくあたしの部屋がわかったわね?」
「ん~?学園長が教えてくれたの」
「学園長が?」
「そ、学園長が」

アオイの話はこうだ
実は今朝、何故だかは知らないが
アオイがメリッサの血を吸った事が学園長にバレていた
どうして?と聞いたが、学園長は『それは私が学園長だからだ』とはぐらかされ
さらにはキツーいお説教を貰ってしまった。
お説教は朝からお昼までに及び、ちょうどそれがが終わった時
学園長とアオイに、メリッサが風邪で欠席しているとの報告が伝えられた
それを受けた学園長自らが『看病に行ってあげなさい』と通達し
結果、メリッサの寮の部屋番号がアオイに教えられたのだった

「ふーん、学園長がねぇ…」
「あたし学園長だけは逆らえないんだもん。
なにより、あたし自身もメリッサちゃんが心配だったし…」
「え……?」
予想外の一言に、メリッサは目を丸くする
こいつが、吸血鬼が、
あまつさえ退魔士の自分を、
素で、心配する?
…………馬鹿馬鹿しい。自分でやった癖に。
馬鹿馬鹿しいのに……メリッサの胸中はモヤモヤした気持ちで一杯になった
「さ、出来たよー♪」
キッチンから発せられたあどけない声で、メリッサが現実に戻ってきた時
ちょうどアオイがお盆に土鍋を乗せて、ベッドへ運んで来る所だった

「じゃ~ん!!」
蓋を開けると、もうもうと湯気が立ち上る
そして厚い湯気の底から、黄色く煮とけたご飯…卵粥が姿を表した
ふんわりした卵の香りと、風味豊かなダシの香りが、メリッサの鼻をくすぐる
「み…見た目はまぁまぁね」
「味も凄いんだよ?」
「別の意味で『凄い』だったら容赦しないんだから!」
口では散々に愚痴りながも、お盆に置かれたレンゲにいそいそと手を伸ばすメリッサ
しかし―――
「あ、待った」
「何よ!やっぱり自信ないの?」
「そうじゃなくてぇ…」
メリッサが取ろうとしたレンゲを、アオイがヒョイと手にしてしまう
そのまま土鍋の中にレンゲを入れて、お粥をフワッと掬う
掬った粥を口元まで上げ、『フーフー』と少し冷ました後―――
「はい、あーん♪」
「………………。」
メリッサは硬直しつつ、思考。
コレはアレか?
もしかして、食べさせてもらうって奴か!?
もしかしなくともそうだった。
「あ、あ、あ、あ、あんたねぇ!それくらい自分で……」
「あーん♪」
顔を真っ赤にして恥じらうメリッサ
そんな彼女の態度をはねのけ、アオイはレンゲを差し出したままの体勢だ
「だから…」
「あーん…?」
半分涙目で『あーん』を催促するアオイ
思わずメリッサも『うっ』と呻き
そしてついに、折れた
「…………あーん」
降参とばかりにアオイの言葉を復唱し、口を開く
「はい、どうぞ♪」
そこに入れられるレンゲに乗った卵粥
メリッサは口の中に入ったレンゲをくわえ、舌と唇で卵粥を口内へと運んだ
「(あっ…これは…)」
食べた瞬間、香ばしいダシの匂いがフワッと口内に広がる
味は、ダシの旨味と卵の柔らかさが喧嘩せずに調和しており
なおかつ、少量の塩が全体を引き立てている
ふんわりとした食感は程良い煮加減を感じさせ
スッ…と自然に喉の奥へと入って行く
「どう?」
「美味しい…わ」
「よかったぁ♪」
思わず本音が出てしまうくらい美味しかった
悔しいけど、本当に美味しかったのだから仕方がない
そう自分を納得させた瞬間、メリッサの目線はまだ粥の残っている土鍋へ―――
「あ、ごめんごめん」
いち早くそれに気が付いたアオイは
再びレンゲで卵粥を掬って、またフーフーと冷ましてから…
「はい、あーん♪」
「あ…あーん」
今度は何の抵抗なく口を開くメリッサ
アオイもススッとレンゲを口の中へ入れてあげる
そして咀嚼。最後に呑み込む
「フーフー……あーん♪」
「あーん」
同じように繰り返し、卵粥を食べさせてもらうメリッサ
内心、親鳥に餌を貰うヒナのようだと感じつつも
卵粥の温かな美味しさがそれを紛らわした

数分後―――

「あーん♪」
「あーん」
最後のひとさじをアオイに食べさせてもらい
土鍋は綺麗にカラとなった。
完食、である。
「ふぅ…ご馳走様でした」
「どういたしましてっ!」
笑顔で返答するアオイ。
その瞬間、メリッサは自身が言った事に赤面し、慌てて弁明する。
「ば、馬鹿!勘違いしないでよね!あんたに言ったんじゃなくてお米や卵を作った農家の
人に言ったんだから!」
苦しい、非常に苦しい言い訳である。なおかつツンデレ全開である
しかしアオイには通じたようで、ちょっとシュンとなる
「なーんだ……でも、美味しく食べて貰ったから、あたし嬉しいよ♪」
「ま、まぁね…美味しくはあったわよ…」
「うん!
じゃあ、あたしは食器片付けちゃうから、メリッサちゃんは眠ってて」
「ぇえ…そうさせて…もらうわ…」
満腹になったせいか、急に睡魔に襲われるメリッサ
それに抵抗する事なく、彼女はベッドに体を預けると
一瞬で彼女の意識は遠のいて行った


―――ガチャガチャ…
「フーンフーンフーンフーン♪」
鼻唄まじりに食器を洗うアオイ
さっきより鼻唄のテンポが早いのは、粥を美味しく食べてもらって上機嫌になったのだろ

「それにしても…料理なんて本当に久しぶりだったなぁ。
ブランクが長くて心配だったけど…これも『お父様』のお陰かな?
フフフ…♪」
ポロリと、誰と無しに昔の事を呟いた

此処で彼女が言う『お父様』は
『血縁上の父親』ではなく、『自身を吸血鬼にした者』を指している

本来、血以外の物はそれほど食さないのが吸血鬼だ
実際にアオイも普段の生活では
トマトジュースか、週に一度だけ貰える輸血用血液パック以外の物は食べない
食べられなくはないのだが、あまり意味がないのだ
早い話、体に必要な栄養素を全て含んでいるのが血液なのだから

しかし、アオイの『お父様』は違った
何故か彼は吸血鬼なのに、食に煩い、いわゆる食通だったので
自然と、彼の『娘』となった彼女にも、いろいろな知識や技術がついた。
いや、むしろついてしまったと言うべきか

そんな彼女の『お父様』は、現在どうしているかと言うと
なんでも、世界中のありとあらゆる珍味を探して放浪しているのだとか

「お父様…今頃どこかなぁ?アフリカ?オーストラリアそれとも北極?フフフ♪」
いずこ知れぬお父様に思いを馳せつつ、彼女の手は止まる事を知らない
テキパキした動きにより、食器はあっという間に片付き
元あった棚へと、綺麗にしまわれた。
お父様曰わく『帰るまでが遠足、片付けまでが料理だ』と教え込まれている故である


「メリッサちゃーん、片付け終わったよー」
キッチンの主へとキッチンと報告……失敬。
とは言え彼女は寝ているだろう。そう思いダメ元で声をかけたつもりだった
だから驚いた―――
「ぅ………ん………」
呻き声で返事が返ってきた時は
「メリッサちゃん!?」
驚いたアオイがベッドの元へと駆けつける
「ぁ……ぅ………」
顔を真っ赤にし、苦しそうに寝返りを打つメリッサがそこにいた
試しに、アオイが額に手を当ててみると―――
「あつっ!?しかも汗ビショビショ!!」
間違いなく高熱だった。
予想だにしない事態に、アオイは慌てふためく

風邪の知識のある者ならわかると思うが、この高熱はそれほど異常ではない
体が熱で風邪菌を殺す為に発熱している……つまり回復に向かう途中なのだ
よほど高熱が続いたりしない限りは、まだ慌てるような時間じゃない

しかして、アオイは料理の知識はともかく、風邪の知識はない。
当たり前である。不老不死の吸血鬼なのだから
よっぽどの事が無い限り風邪などひかない
吸血鬼になる以前の記憶は薄れているが、風邪を引いた事はなかったと思う

とにかく、アオイはこの事態に慌ててしまっていたのだ
「と、とりあえず……えーっと……そうだ!汗を吸ったパジャマを脱がさないと!」
半分、正解。
ただ彼女の場合、脱がした後に着替えさせると言う事を知らなかった
故に

―――パサッ!パサッ!

「えーっとコレも脱いで、コレも脱いで―――…下は濡れてないからいいや…―――よ
し!」
あれよあれよと言う間にメリッサは剥かれてしまい
身に付けているのは桃色のショーツ一枚のみ
「ぅ……ぅん……ぁぅ……」
半裸の姿で、全身を汗でテカらし、口からは切ない声をあげる、金髪の美少女
胸が無いとは言え、むしろ逆にほっそりとした肢体は均整が取れており
えもいわれぬ色っぽさと艶めかしさを醸し出していた
思わず「ゴクリ」と息を飲むアオイ

―――メリッサちゃん…

―――今のメリッサちゃん…すごく…すごく…

―――美味しそう…

「………………。
ハッ!危ない危ない…危うく吸っちゃうところだった」
口から垂れかけた涎を拭き取り、前に迫り出そうとしていた牙をしまう
あとちょっとで、理性が飛んで吸ってしまうところだ

「えっと……この後は……
そうだ!やっぱり熱くなってるんだから冷やさないと!」
これも半分、正解である。
治すために体が発熱しているとは言え、熱に弱い脳細胞には負担となる
故に水枕や氷嚢で頭を冷やすのだが

問題は、アオイが頭だけを冷やすのを知らなかった事と、
彼女が何事にも限度があるって事を知らない事だった。


―――シュァァァ…!

……ッ!冷たいッ!

快適とは言わずとも、夢心地であったメリッサは
いきなり喉を襲った鋭く冷たい感覚に目を見開いた
同時に、思いっきり叫んだつもりなのに、全く声が出ない

どういう…こと…?

「メリッサちゃん?ごめん、起こした?」

アオイ!?

目の前の光景にギョッとする
自分の上にアオイが―――のしかかっているのである
しかもその格好が凄い
さっきまで着ていた制服を脱いでおり、その身を包むのはブラとショーツのみ
不死族とは思えないピンク色の肌を惜しげもなく晒している
と、ここで自分も似たような格好である事に気が付いた

な、なんなのよこの格好~!?

「メリッサちゃん凄い熱だったから…いま冷やしてるんだ」
冷やすと聞いてメリッサは内心で小首を傾げる
普通、肌をくつけあったら暖まるものでは?
しかし、それは何の能力もない人間ならの話だ

「見てて…」
アオイが自分の右手を掲げた
少し彼女の眉間に皺が寄り、其処に力を入れているのがわかる
すると……あろうことか、彼女の右手に変化が現れる
ピンクだった指が血の気を失い、白く、白く、青白く
更に、青白くなった手から、湯気でない蒸気…冷気が発せられる
その手で―――メリッサの左手首を掴んだ
「えいっ」

―――シュァァァ…!
―――パキパキパキパキ…ッ!

っっっ!冷たぁぁあああああい!!

声が出たら叫んでいるくらい、冷たい。
氷に触ったとかいうレベルではない
一瞬で手首の感覚が無くなって―――

う…嘘ぉ!

アオイが手を離すと
そこには、掴みあげられた時の形で動きを止めた左手の姿があった

左手は、生命の鼓動がまるで感じないほど青白く
まるでガラスか何かのような輝きと、硬質感
何より辺りに冷気を振り撒いている
間違なく、その手は『凍結』していた

「これ、『気化冷凍法』って言うんだ
水って蒸発する時、周りから熱を奪っていくでしょ?気化熱って奴
あたし吸血鬼だから、体液中の水分を自在に操作して蒸発させられるの
それで極限まで体温を下げて、相手に触ると
見ての通りカッチンカッチンに冷やしてあげられるの♪」
無邪気に説明するその顔は
メリッサにとって間違無く悪魔の笑みに見えた

い、いやー!なんで冷やすの!

「嫌がっちゃ駄目だよメリッサちゃん。熱が出てるんだから冷やしてあげないと
あ、安心して!一番熱かった喉はもう冷やしてあるから!」
そう、先程からメリッサが喋れないのも、声帯が凍りついてるせいだ
幸いに、気管そのものは塞がっていないから呼吸は出来るのだが―――
今はそれどころではない

あ、あのね…冷やすっていってもやたらに冷やしちゃあ…

「大丈夫だよ。後でちゃんと溶かしてあげるから」
そういう問題ではない
しかし、メリッサの意志など知るよしも無く
今度はアオイ、自身の両足でメリッサの両足を挟み込む

―――シュァァァッ!
―――パキパキパキパキ…ッ!
ひにゃあぁぁああああぁぁぁぁっ!!?

挟まれたメリッサの両足は、触った所から青白く変化し
ハンマーを使う為に引き締まった太股も、小ぶりなお尻も
氷の幕によってコーティングを施される事で、跳動感あるままに動きを止めていた

いや!もう凍らせないで!

「暴れちゃ駄目ぇ!」
精一杯逃れようとするメリッサに、アオイは最終手段をとる
その小さな口へ……

―――チュッ

っ!!!!!?

マウストゥマウス…キス。
昨日も感じた、柔らかい感触
ただ、昨日と決定的に違うのは

アオイの唇が、恐ろしい程に冷たい事

瞬く間に、口から凍りつき始めるメリッサ
口から、頬や顎が侵食され
やがて瞳も薄い幕で覆われて行く―――

や…やっぱ…り…アオイ…許す…ま…じ…

無念にも似た感情を抱いたまま
瞳が完全に凍りつき
彼女の意識は白き光の奈落へと、真っ逆さまに自由落下して行った―――





「ふぅ……。じゃあねメリッサちゃん!明日には溶けると思うから!またねー!」
服を着たアオイは、帰りの挨拶もそこそこに
返事を待たず、バタンと部屋のドアを閉めた

元より、部屋の中に返事をする者など居なかったが

ベッドの上には、メリッサ・アルテミスが眠っている
全身くまなく凍結した、艶やかな氷像となった姿で―――

メリッサ・アルテミス、凍結


FIN
  1. 2007/09/13(木) 20:46:10|
  2. 凍結
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:8
<<秋葉冬月さんよりいただきました! | ホーム | 時報の人さんからいただきました!>>

コメント

来ましたね!

いやぁ~~、待ってました第二話!!

そして、今回は凍結ですか!!
実はこの世界の入り口になったのが固体化なので、
なんか、自分の原点に戻るような気がして···



結局メリッサは風邪を引きましたか。
ここからどうなっていくのかと······

アオイに看病してもらうメリッサ
···うーむ、うらやましい。
そしてアオイが作った卵粥
···食べたい。
実は私も最近風邪ひいてます。
ああ、卵粥。


自分に風邪の知識がないからほとんど脱がしましたか。
誰しも知らなかったら奇想天外な方向に行くもんですなぁ。

そして、ここできましたか!!!
凍結始まりましたね。
自分は親切のつもりだけどメリッサからしてみれば
ものすごいことになってますからね!
声も出せないから止めようがないんですね。ああ、哀れ(笑)

完全に凍ってアオイは帰って行った。
そして最後の締めですか!!!
いやぁ~絵の上手いこと!
やっぱ凍結絵はいいですね
なんか物っぽくされたって感じで!!

そして一言
いいですね!!


長文に挑戦してみました。変になってなければいいのですが。

それでは、また!
  1. 2007/09/13(木) 22:26:15 |
  2. URL |
  3. senti #-
  4. [ 編集]

ありがとうございます

どうもsentiさん
毎度の事ながらコメントありがとうございます

>原点
自分も凍結は平面化と同じくらい好きなんですよ!
いやー、やっぱり良いものですよね♪
>実は私も最近風邪ひいてます。
ぅぉ、大変ですね
どうかお大事に~、早く治ることを願います

最後に改めて、感想どうもでした!
  1. 2007/09/14(金) 21:40:58 |
  2. URL |
  3. 究極のD #3k2uny7Q
  4. [ 編集]

今度の凍結化もなかなかいい!!

今回も大作をありがとうございました。

 アオイって料理が上手なんですね。ウラヤマシイ!
 しかも卵粥おいしそうだし…。うらやましいぞ!メリッサ!!
「アオイって、結構いいところあるなあ!」
というのが、そこから感じられますね。まあ、世間様と認識がずれているので、凍結化という我々にとってオイシイ場面につながるわけですけど。


>体が熱で風邪菌を殺す為に発熱している……つまり回復に向かう途中なのだ
>水って蒸発する時、周りから熱を奪っていくでしょ?気化熱って奴

 し、知らんかった!勉強になるなあ。ココ。



超常学園 って、某魔法学園みたいに、いろんな生徒がいるいたいですね。
そのうち登場してくるんでしょうか?
 メカ少女がいて、その子の能力でメリッサなどが平面化や凍結化されたりとかしてほしいですね。

 いづれにしても今後が楽しみです。次は何にされるんだろう?メリッサ。
  1. 2007/09/15(土) 01:10:47 |
  2. URL |
  3. eiji amaki #t50BOgd.
  4. [ 編集]

メリッサたん被害2回目とな!

今回もたっぷり、内容の詰まった描写でとっても楽しませて頂きました!

風邪をひいてしまったメリッサたんと、天然全開で看病にかかるアオイたんとの掛け合いが絶妙ですねw
二人の百合百合な心情・行動描写に百合スキーな私はドキドキしっぱなしですよw
丁寧な描写で、読んでいるだけで卵粥が美味しそう…。
風邪で魘されている描写まで細かくて色っぽく、本当に内容のある文章だなと溜息が出ました。
また、重要な設定もさり気なく文章中に盛り込まれているのも巧いなと思いました。

そしてアオイたん、どこかで見たことがあるような冷凍能力を使ってしまうとは…彼女は悪気がないだけに一層手に負えないですねw
あられもない姿でカチコチの氷像にされてしまったメリッサたん、風邪にこんな追い打ちとはなんとも哀れ…と思いましたが、イラストを拝見して哀れみはどこへやら、その色っぽさに感銘を受けましたw
この後メリッサたんはどうなってしまうのだろう、平面にされたと思ったら今度は氷像にされてしまうとは…この娘のお体が心配ですw
次回の展開も楽しみにお待ちしております、はたしてメリッサたんの次なる被害はなんなのか…ww

また、先日お送りしたイラストも早速の掲載有り難うございました。
こちらこそ、今後とも宜しくお願い致します!
ではでは~。
  1. 2007/09/15(土) 01:33:53 |
  2. URL |
  3. 時報の人 #u8HgeERI
  4. [ 編集]

ありがとうございマウス!

>eijiさん
感想どうもです!

実はメカ少女は出す予定にあるんですよー
ただ、まだちょーっと先の事なのでちょーっとお待ち下さいなw
そしてメリッサもまだまだ変化しちゃいます!

>時報の人さん
改めてイラストありがとうございましたー
感想もどうもです!

宣誓―――!我々はぁ―――!健全な百合スキーである事を誓いまぁ―――す!
でも固めは容赦なくしちゃいまぁ―――すwwww

どこかで見たことがあるような冷凍能力……おわかりですかw
これからもどんどんメリッサは固まっちゃうので!
だけど体の心配は…多分、大丈夫!

ありがとうございました!
  1. 2007/09/15(土) 03:15:26 |
  2. URL |
  3. 究極のD #3k2uny7Q
  4. [ 編集]

No title

第2話更新お疲れ様です^^

そりゃあ夜に裸でいたら風邪でもインフルエンザでも何にでもなるでしょうね~
でも、アオイちゃんも律儀にお見舞いに来るなんて何て健気なww

でもお粥はともかく・・・・ますます風邪を悪化させちゃってますね~、風邪から肺炎になったり風邪は万病の元ですのでお気を付けをw
でも、知らなかったなら覚えればいい、これでアオイちゃんも覚えたでしょうねww

それにしても・・・究極のDさんは描写がお上手で羨ましい限りです><
インフルエンザでもご飯は普通に食べれる冬月はお粥とかはあまり食べた事がありませんが・・・・描写でのお粥がおいしそうでたまらないです(ジュルッ

イラストの方も・・・PI・N・KU、ピンクww
いえいえ、そこばかり見てたわけじゃありませんよ?
  1. 2007/09/15(土) 04:50:08 |
  2. URL |
  3. 秋葉冬月 #7KC0ZeVc
  4. [ 編集]

ありがとうございマス!

冬月さんありがとうございます!
>風邪
メリッサは…きっと大丈夫!どこぞの『まる見え』みたく
『そこには元気にアオイを追い掛け回すメリッサの姿が!』
って感じで復活しますよwww
>粥
今回、特に粥の描写を異常に凝った記憶がある……そのおかげか皆さんコメントに粥の事をくれて(ホロリ
>PI?N?KU、ピンクww
ショーツ!ショーツ!
侵されざる桃色の花園ですよww
  1. 2007/09/15(土) 12:36:18 |
  2. URL |
  3. 究極のD #3k2uny7Q
  4. [ 編集]

今晩は

 究極のDさんこんばんは、遅くなりましたがSS更新とイラストお疲れ様でした。
 >SS
 メリッサ可愛いよメリッサ…そんな感じです、メリッサを凍結させたアオイもGJ!ですがメリッサの態度とかがもう…桃色ショーツも凍結した肌の色にマッチしていて凄い素敵でしたよ…この調子で今後のプチヤンデレな展開にも期待を膨らませております。
 などなどと乱文をグダグダ書きましたがこの辺で、次回作も頑張ってくださいね。
 それでは、また。

  1. 2007/09/16(日) 23:34:22 |
  2. URL |
  3. 吉川成久 #-
  4. [ 編集]

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